【もしも大切な方が診断されたら】うつ病の基礎知識

女性はうつ病になりやすい

医者

実は男性よりも女性の方がうつ病と診断されることが多いのはご存じでしょうか。その発症率は男性の約2倍と言われています。なぜ女性の方がうつ病と診断されるのかというと、男性と女性の脳の作りが違うからと言われています。男性と女性の脳を比べると、男性の脳は「一つのことに集中型」と言われています。例えば、お子様がいる家庭では家事の手伝いをせずに子供と遊んでばかり、休みの日は自分の趣味に全神経を使っているなど、一つのことをするととても集中し、他の物事を考えることができないといわれてます。一方、女性の脳に関してですが「同時進行型」と言います。男性脳と違い、物事を一つだけではなく、2つも3つも同時に進める脳をしています。そのため、家事をしながら子供と遊ぶこともできるし、趣味をしていても他のことにも意識をすることができます。脳を器用に扱っているのが女性なのです。便利に機能している脳が、ときに災いをもたらすことがあります。それがストレスです。男性はストレス感じると、それが仕事のストレスなのか、プライベートなのか判断します。そしてストレス発散を好きな趣味などで行うとケロッとしますが、女性の場合はそうはいきません。例えば、家庭でストレスを感じてしまうと、旦那や彼氏のストレスから子供、姑や仕事などありとあらゆるストレスが一気に脳内を駆け巡ります。そのため男性と違ってストレスを脳で何倍も感じてしまうことで、心に負担をかけてしまうのです。それに男性と違って何役もこなすためストレスをさらに溜めやすくなります。学生、社会人、結婚したら妻であり母でもあるし、主婦でもあります。それに高齢の親の介護をする方なら介護者という役もあります。それらを同時進行しているため各役のストレスも分散されず一気に心にきます。常にストレス社会で生活しているため、うつ病と診断されるのが男性より2倍もあるのです。
もし、うつと診断された場合は、女性は特に要注意です。ストレス発散できる趣味、リラックスできる時間を作る、家事や育児の負担が大きいなら分担するように話し合うことが必要です。